不全角化を防ぐことは化粧品製造の基本
皮膚に純粋な油を塗って、水分蒸発をシャットアウトしたり、お肌にグングン水が染み込む化粧品などを使ったりすると、当然角質層の近くにたどりついた細胞は水分が過剰になってしまいますよね。こういう状態になると細胞核がこわれなくなってしまうのです。この状態を不全角化といいます。角質層が形成できなくなり、皮膚のバリアが形成できない、こういう不健全な現象を不全角化というのです。健康な肌を維持するには、油だけでもダメ、水だけでもダメということであり、つまり、・油だけを塗り続けると皮膚組織の水分が溜まりすぎて不全角化を招く。・化粧品で過剰な水を与え続けても不全角化を招く。だから化粧品のクリームや乳液は油と水をまぜているのです。不全角化を防ぐことは化粧品製造の基本ですから、油と水をまぜた乳液やクリームが基礎化粧に使われてきました。よく「馬油をそのままクリーム代わりにしていいですか?」という質問を受けるのですが、栄養不足で手の指があかぎれやしもやけで苦しんだ昔は、寒い冬に油をそのまま塗って保温して血行を保ち、かつ保湿(油膜のため湿分か皮膚に溜まる)に利用していました。現在は栄養も豊富なのでそういう心配もありません。不全角化を防ぐことのほうが大切です。オリーブ油やホホバ油をクリーム代わりにする方もいますが、みなこういう問題を含んでいるのです。
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